代表者挨拶
1999年にiモードが発表され、それまでただの通話手段であった携帯電話がインターネット世界への扉を開きモバイルインターネットの市場を作り上げました。2004年に、おサイフケータイが発表されて買い物や交通手段といったリアルな生活とモバイル端末がリアルタイムに繋がることを可能としました。
まだO2Oというキーワードもない2005年に、拡大するモバイルインターネットの世界とリアルな生活に密着した現実世界を繋ぎあわせるサービスを作り上げるため、セレスを創業し、モバイルポイントサービスの提供を開始いたしました。
「インターネット世界の価値と現実世界の価値を繋げるために」
そんな理想を掲げてスタートしたセレスは2024年で創業20年目を迎えています。携帯電話はスマートフォンに進化して世界中で今なお拡大を続けています。また、おサイフケータイだけでなく、世界標準仕様のNFCやQRコード、Bluetooth、5Gなどの技術革新によりスマホ決済が世界中で一般的におこなわれる時代になっています。そうした環境の中、セレスの提供するサービス「モッピー」は順調に利用者を拡大し累計1,200万人を超える方々に、ご利用いただくサービスに成長しており、今なお利用者を増やし続けています。私たちは、ポイントマーケティングの提供を通じ、インターネット世界と現実世界を繋ぐ架け橋となり、社会に対して新たな価値を提供していきたいと考えています。
更にセレスでは、2021年12月に策定した「中期経営計画2026(5ヵ年計画)」の達成に向けて、ポイント経済圏とブロックチェーンからなる「トークンエコノミー(代用通貨経済圏)」を創造し、社会経済活動の活性化をはかるプラットフォームとなることを中長期的な経営方針としております。具体的には、モッピーを主軸としてアフィリエイトプログラムやD2Cと連携したポイント経済圏を確立すること、登録済暗号資産交換業者であるマーキュリー及びビットバンクを中核としてWeb3.0時代におけるブロックチェーン領域でのNo.1企業となることを重点戦略として位置付けております。
ポイントは一種の仮想通貨(トークン)であると定義し、グローバルなデジタル決済手段であるビットコインなどの暗号資産(トークン)・ブロックチェーン技術と親和性が非常に高いと考えております。サトシ・ナカモトにより2008年に発明されたビットコインは、中央銀行や管理者を持たない分散型のデジタル通貨です。暗号化とブロックチェーン技術により公開分散型台帳に記録されることによって、中央で集中管理されずに資産移転を可能にするイノベーションを生み出しました。セレスでは、ブロックチェーンはインターネットに継ぐイノベーションであると位置付け、2015年より暗号資産・ブロックチェーン関連事業に注力してきました。2021年2月には暗号資産交換業ライセンスを取得し、一層の事業拡大を図っています。セレスでは、暗号資産・ブロックチェーン技術を使い、よりよい持続可能な社会を築いてまいります。
ローマ神話の「五穀豊穣の女神」に由来するセレスという社名には(ギリシア神話ではデメテル)、社会に対して新たな価値を提供することによって豊かな世界の実現に貢献したいという創業来の想いが込められています。
2022年3月
株式会社セレス
代表取締役社長 都木 聡